手書きの絵とスマホで撮ったロゴが、シェラカップの刻印イメージに変わる様子

ロゴデータがなくても名入れできる スマホ写真・手書きから作る方法

名入れの見積もりを取ろうとして、「ai形式(Illustrator)のデータをご入稿ください」と言われて止まってしまった。

チームのロゴはあるけれど、手元にあるのは印刷物の写真かPNGだけ。作った人はもういない。

——こういう相談は本当に多いです。

オリシェラでは、Illustratorのデータは必要ありません。 スマホで撮った写真でも、手書きの絵でも、PNGやJPGでもそのまま使えます。この記事では、その場合にきれいに仕上げるコツをまとめます。

なぜ「ai形式」を求められるのか

まず、他社がベクターデータを求める理由を説明しておきます。

ロゴには大きく2種類のデータがあります。

  • ベクターデータ(ai / eps / svg)… 線や図形を数式で持っている。拡大しても輪郭がぼやけない
  • ラスターデータ(png / jpg / heic)… 色のついた点の集まり。拡大すると階段状にギザギザになる

レーザー刻印は輪郭をなぞって彫るので、輪郭がはっきりしているベクターのほうが確実です。だから多くの業者は「aiで」と言います。

ただしこれは、ラスターでは彫れないという意味ではありません。 元の画像が十分きれいなら、輪郭は問題なく取り出せます。

オリシェラの場合はどうなるか

オリシェラでは、アップロードした画像をブラウザ上で刻印用のデータに変換します。変換のしかたは3つから選べます。

スタイル 向いているもの
ロゴ・イラスト 白黒がはっきりした図。ロゴ、マーク、手書きの線画
写真風 写真。点の濃淡(ディザ)で明暗を表現する
線画 写真から輪郭だけを抜き出す

そして、変換した結果をその場でカップの上に重ねて見られます。 うまくいかなければ、しきい値や明るさのスライダーを動かして調整できます。

つまり、「送ってみないと仕上がりが分からない」という状態になりません。 これがいちばん大きな違いです。

ケース1:ロゴはあるけどPNG/JPGしかない

結論:たいてい問題なく使えます。

「ロゴ・イラスト」スタイルを選んで、濃さ(しきい値)のスライダーを動かしてください。白黒の境目がどこで切れるかを調整するつまみです。

うまくいくかどうかは、次の点で決まります。

  • 画像の解像度 … 長辺500px以上あれば、たいてい十分です。100px程度だと輪郭がギザギザになります
  • 背景が白か透明か … 背景に色や模様があると、そこまで彫られてしまいます
  • 細い線がないか … 髪の毛のような細線は、刻印すると消えることがあります

背景が透明でなくても大丈夫

「背景を透過にしてから送ってください」と言われることもありますが、白背景ならそのままで問題ありません。 しきい値の調整で白は彫られず飛びます。

問題になるのは、グレーやグラデーションの背景です。この場合はしきい値をどこに置いても、背景か絵柄のどちらかが犠牲になります。

ケース2:印刷物やTシャツのロゴをスマホで撮った

結論:撮り方しだいです。

撮って送る場合は、次を意識してください。

  • 真上から撮る。 斜めから撮ると台形に歪みます
  • 影を入れない。 自分の影が落ちると、そこが黒く彫られます
  • 明るい場所で。 暗い写真は、しきい値を上げるとロゴごと消えます
  • できれば紙に印刷したものを撮る。 Tシャツや缶の曲面は歪みます

歪みや影が入った写真は、しきい値をどう動かしても直りません。撮り直すのがいちばん早いです。

ケース3:子どもの絵や手書きの文字を入れたい

結論:いちばん相性がいいパターンです。

手書きは線がはっきりしているので、刻印にとても向いています。ただし、次の点だけ気をつけてください。

  • 濃い筆記具で書く。 鉛筆の薄い線より、黒のサインペンや筆ペンがきれいに出ます
  • 白い紙に書く。 ノートの罫線があると、罫線まで彫られます
  • スキャンか、真上からの撮影で。 影を入れないこと

クレヨンや色鉛筆の絵も刻印できますが、色は再現されません。 レーザーは1色なので、色の違いは濃淡(または線)に変換されます。カラフルな絵ほど、変換後の印象が変わります。

その場合は「線画」スタイルを試してみてください。輪郭だけ抜き出すと、かえって元の絵の勢いが残ることがあります。

ケース4:ロゴがそもそもない

文字だけで作るなら、データは一切いりません。

シミュレーション画面には文字入れの機能があり、テンプレート56種・フォント26種から選んで名前や日付を打ち込むだけで仕上がります。

  • アーチ状に曲げる
  • 枠で囲む
  • 日付を添える

といったレイアウトは、テンプレートを選べば自動で整います。

向かない画像の見分け方

経験上、次のような画像は刻印に向きません。注文前に気づけると、やり直しの手間が減ります。

  • グラデーションだけで表現されたロゴ … 1色なので、グラデーションは階調に置き換わります。意図した印象になりにくいです
  • 極端に細い線 … 0.3mmを下回る線は、刻印すると途切れることがあります
  • 文字が小さいデザイン … 60mmの円に収める前提なので、元が細かいと読めなくなります
  • 薄い色だけのロゴ(淡いグレーや黄色など) … 明暗の差が小さく、しきい値でうまく分かれません
  • スクリーンショット … 圧縮でにじんだ輪郭が、そのまま彫られます

判断に迷ったら、実際に入れてみるのが確実です。 画面上で変換結果が見えるので、「これは無理そうだ」も「意外といける」も、その場で分かります。

それでも不安なときは

刻印の実物がどう見えるかは、トップページの刻印サンプルに写真を載せています。シルバーとブラックで色の出方が違うので、そこも見比べてください。

判断がつかない画像があれば、お問い合わせから送ってください。刻印に向くかどうか、こちらで見てお返事します。

法人・団体で数を作る場合の進め方は、小ロットでつくるノベルティ・記念品ガイドにまとめています。

まとめ

  • Illustratorのデータは不要。 PNG・JPG・スマホ写真・手書きでOK
  • 背景は白ければそのままで大丈夫。グレーやグラデーションは苦手
  • 手書きは黒のサインペンで、白い紙に、真上から
  • 変換結果は画面でその場で確認できる。送ってみないと分からない、にはならない
  • ロゴがなくても、文字テンプレートだけで作れる

まずは手元の画像をシミュレーション画面に入れてみてください。注文しなくても、何度でも無料で試せます。

ブログに戻る